【心電図初心者におすすめ!】『レジデントのためのこれだけ心電図』は心電図嫌いをなくしてくれる本【書評】

こんにちは! tkです

今回は、佐藤弘明さん著『レジデントのためのこれだけ心電図』を紹介していきます

『レジデントのためのこれだけ心電図』は僕が生理検査室に配属になってから最初に買った本で、3周以上は確実に読みました

tk

普段は臨床検査技師として生理検査室で働いており、ほぼ毎日心電図検査に携わっています

「レジデント」は「研修医」を意味しますが、看護師や臨床検査技師、さらには心電図を学ぶ学生さんにもおすすめの内容となっています

この本では、覚えるべきことだけを明記しており、かつ大事な心電図から順に解説しているので効率よく心電図を学ぶことができます

  • 仕事で心電図に携わることになったが何から勉強すればいいかわからない
  • 仕事で心電図に携わっているがなんとなく苦手
  • 国試で心電図の問題がどうしても苦手

という人におすすめです!

目次

『レジデントのためのこれだけ心電図』ってどんな本?

『レジデントのためのこれだけ心電図』は臨床医として働く佐藤弘明(さとう・ひろあき)さんが書いた参考書で、2018年2月3日に発売された本です

全227ページであり、2日あれば十分に読み切れるボリュームとなっております

ざっくりと内容を紹介すると

  • おすすめしない勉強法と心電図を読む順番
  • 不整脈と虚血性心疾患の心電図
  • 肺塞栓症やBrugada症候群などその他の心電図
  • 電気軸や心拍数の求め方など

という感じです

著者の佐藤孔明さんってどんな人?

著者である佐藤弘明さんのプロフィールです

  • 日本内科学会認定医
  • 医師国家試験解説ブログ「コウメイ塾」を運営
  • 2010年 福島県立医科大学卒業
  • 2010年 公立藤田総合病院勤務
  • 2013年 福島県赤十字血液センター勤務
  • 2016年 公立置賜総合病院勤務

ブログも運営されているんですね!

見たら僕と同じSWELLを使っていて嬉しくなりました

『レジデントのためのこれだけ心電図』の目次は?

本書は9章構成で、順番に読んでいくだけで効率よく心電図の勉強ができます

『レジデントのためのこれだけ心電図』の目次
  • 1章 心電図を読む前に知っておくべきこと
  • 2章 超緊急な不整脈
  • 3章 緊急な不整脈
  • 4章 経過観察でよい不整脈
  • 5章 不整脈アドバンス
  • 6章 虚血性心疾患
  • 7章 丁寧に見る心電図
  • 8章 複数の疾患を考える心電図
  • 9章 系統的な読み方と鑑別診断

不整脈が緊急度合いによって分類されており臨床でとても役に立ちます

虚血性心疾患やその他の心電図も解説されています

tk

僕は2~4章、6章を中心に読み込みました

『レジデントのためのこれだけ心電図』おすすめポイント5選

本書を読んで、とくにおすすめしたい箇所を5つピックアップしました

1.実際の場面をイメージする

僕は国家試験の勉強をしてたとき

「こんなにたくさん覚えられないよ~」

「心電図メインで仕事することないだろうしここまで覚える必要あるのかな?」

などと思っていました

しかし、本書の中で

そこで、以下の点についてできるだけ具体的に記載するようにしました。

・この心電図はなぜ学ぶ必要があるのか?

・どのような場面で出くわすのか?

・この心電図を学ぶとどんな良いことがあるのか?

・どのように対処すればよいのか?

実際の臨床でどのように役立つか、リアルな場面がイメージでき、よりモチベーションを持って勉強できるはずです

引用:レジデントのためのこれだけ心電図

とあるように、実際の場面がイメージできるように書かれています

本書では、臨床で重要となる心電図から順にそのときの病態や症状、さらに対処法なども解説されているため覚えるべき心電図がわかり実際のイメージがしやすくなりました!

2.覚えるべきことと覚えなくてよいこと

特におすすめしたいポイントです

教科書や病院にある分厚い参考書では量がありすぎてどこが大事なのかわかりづらいため、勉強する気も失せてきてしまいます

しかし、本書では覚えるべきことと覚えなくてよいことを明記してくれているためとても効率よくコンパクトに勉強ができます

例えば以下のようなことは覚えなくてよいことです

  • NaやKなどの活動電位の説明
  • 心電図のP波やQRS波などの各波形の詳しい基準値
  • 具体的な原因や治療
  • パターン認識できない心電図所見

いずれも緊急対応に必要のないことはすぐに本書に戻って調べればよいことです

ただ、臨床での対応を想定しているため、国家試験では覚えていなくてはならないことではあります

3.不整脈の緊急度合いのレベル分け

不整脈に関して、第2章~第4章で順に緊急度の高い心電図から解説されています

ですので、最初から順に読み進めていけば自然と大事なものから学習できるようになっています

一番大事なものは一番最初に来るので印象に残りやすくスッと頭に入ってきます

tk

いちいちページを戻ったりする手間がないので楽ちんですよ

4.脚ブロックの理解

僕は本書を読むまで脚ブロックに関してあまり理解できていませんでした…

本書では後半の方に書いてあって不整脈や虚血性心疾患よりページ数は全然少ないですがすごくおすすめしたい部分です

脚ブロックでまず学んでほしいのは、心電図よりも概念、病態です。概念、病態を理解するために、脚の解剖の復習をしましょう

引用:レジデントのためのこれだけ心電図

とあるように、脚ブロックを理解するには脚ブロックの概念が本当に大事です

教科書で勉強していたころは文字ばかりで解説してあったので全然イメージがつかめず、波形を丸暗記していました

本書では概念のあとに心電図を解説しているので、脚ブロックの心電図についてすごくスムーズに理解できます

ぜひ購入して本書を読んでほしいです

5.ちょいちょいある知識メモ

本書の中でちょいちょい知識のメモが出てきます

例えば以下のようなものです

  • タキってる?
  • 手首、足首が使えない!!
  • 洞不全症候群の予後
  • 死亡確認の方法と道具
  • 心電図はなぜP波から始まるのか?

主に臨床の場で使えるようなものばかりなので、実際に働いている人やこれから実習に行く人は覚えておくと役に立ちます!

注意点!

本書における注意点なのですが、以下の2つが考えられます

  • 各心電図の細かい解説や例外的なことは書いていない
  • 特殊な心電図は載っていない

「これだけ心電図」というくらいですから本書は入門書であり、専門書ではありません

「専門的な細かい知識がほしい!」という方は別の専門的な参考書を買った方がよいでしょう

まとめ:『レジデントのためのこれだけ心電図』は心電図初心者や勉強法がわからない人におすすめ

『レジデントのためのこれだけ心電図』は心電図初心者や勉強法がわからなくて困っている人におすすめな本です!

僕は病院で生理検査室の臨床検査技師として働きほぼ毎日心電図に携わっています

心電図に対する苦手意識がなくなったり、医師への緊急連絡がしっかりできているのも本書のおかげと言っても過言ではありません

気になっている方はぜひ読んでみてほしいです

最後まで読んでいただきありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる